2019年に11月にNBCの番組「America’s Got Talent」で白人のジェイ・レノがゲスト審査員として参加し、アジア人を貶すようなジョーク発言をしました。
(犬に囲まれたサイモンコーウェルの絵画を見て、「ペットたちは韓国レストランのメニューに載ってる食べ物みたい」というアジア系が犬を食べる文化を揶揄するステレオタイプなジョークを言った)
それに対し、番組の審査員であった女優のガブリエル・ユニオンが批判したことに対し、ハリウッド界のアジアンアメリカ人スターが称賛の声を挙げました。
この騒動により、ガブリエルの次シーズンの契約更新はありませんでした。
アジア系アメリカ人女優であるコンスタンス・ウーが騒動についてコメントを求められると、「全ての女性、また非白人女性は決まったレーンに置かれがちだが、協力して針路を変えていくべきだ」と連帯を強調しました。
韓国出身の俳優であるダニエル・デイ・キムもガブリエルの行動に対して「me tooを始めとするムーブメントにおける重要な人物」だと称賛し、サポートしていきたいとのこと。
ガブリエルの行動はハリウッド界で隅に追いやられているエスニックグループにおける重要なデモ行動であるとmet galaに出席したアジア系アメリカ人たちは語ります。
中国系カナダ人の俳優であり、初のアジア系ヒーローを描くMCUの映画『シャン・チー・アンド・ザ・レジェンド・オブ・ザ・テン・リングス(SHANG-CHI AND THE LEGEND OF THE TEN RINGS)』の主演であるシム・リウは「私たちはみんな同じ苦しみを味わいothernessとして扱われてきたと感じてる。」と言います。
『クレイジーリッチアジアンズ』の共同脚本家であるアデル・リムは「女性と非白人が、この産業で一人で戦うことは困難であり、私たちの苦しみが可視化されることは良いことである」と連帯を呼びかけます。
NBCUniversalは第三者機関を介入し、番組内の差別的環境を調査しています。今のところ、審査員のサイモン・コーウェルが室内で喫煙をし、女性の共同審査員を近づけない空間づくりをしていると報告されています。(タバコによって非喫煙者や妊婦を遠ざけるテレビ制作陣たちの空間づくりは何十年も前から批判されています)
the Asian Americans Advancing Justice とthe Media Action Network for Asian Americansの二つのアジア系団体が差別発言をしたLenoとの縁を断ち切ることを訴えています。
ちなみにこのガブリエルの行動に対し、記事へのコメントは
以下のように下ネタを交えてガブリエルの容姿を叩いたり「犬を食べる文化は事実なんだから言ってなにが悪い」と言ったような批判に溢れており、非白人に対する風当たりの強さを目の当たりにできます。